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ピロリ菌専門外来
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当院の院長がテレビ出演しました。
KBCテレビの「サワダデース」に当医院の院長が出演しました。
KBCテレビの沢田幸二アナウンサーのピロリ菌感染検査をさせていただきました。
ヘリコバクター・ピロリ菌とは
ヘリコバクター・ピロリ菌(通称ピロリ菌)は胃十二指腸潰瘍の原因であると判明し、そのほかにもいろいろな疾患に関与していることが分かりました。胃過形成ポリープ、萎縮性胃炎、鳥肌状胃炎、などに関与していると言われ、その延長線上に胃癌の発生に関わっていると言われています。胃疾患以外にも胃MALTリンパ腫(悪性リンパ腫の前段階)、特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、免疫疾患、皮膚疾患などです。
日本での感染率は高く、感染が証明されれば除菌をおこなうことが推奨されます。平成25年2月から慢性胃炎の方のピロリ菌検査、除菌治療が保険適応となりました。
ピロリ菌は幼少期に両親から食事介助を通じて感染したルートがあります。
胃十二指腸潰瘍や胃がんの方を両親にに持つ方は高率に菌を持っている可能性があり積極的に検査を受けるべきです。
ピロリ菌への除菌治療は、まさに「胃がんワクチン」であると考えています。いったん萎縮性胃炎になればもとには戻りません。若い世代でピロリ菌の診断をうけ胃がんを予防することが新しい胃がん予防法と考えています。
当院では今まで2000例以上のピロリ菌除菌治療の経験があります。ひとりひとりに合った最適なピロリ菌感染検査、除菌治療を行います。除菌件数は福岡市内の基幹病院を含めた医療機関ではトップクラスです。特にこの1年間の一次除菌治療は400例以上であり、91%の成功率です。ピロリ菌感染症認定医として、上記の経験に基づいたピロリ菌専門外来を行っています。
ピロリ菌の母子感染
慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍そして胃がんの原因にもなることが判明したヘリコバクター・ピロリ菌(詳細はこちら)ですが、この感染は経口感染(口からの感染)と考えられています。
感染する時期も、免疫が完成する以前、胃酸の分泌の少ない5歳未満、特に乳幼児の時期と考えられてい
ます。
ピロリ菌の感染経路
- 口~口への感染:
- 糞~口への感染:
- 飲料水からの感染:
2010年の調査では、60歳以上の方のピロリ菌感染率は80%以上とされ、40歳以下では感染率は低下しています。低下した理由は下水道の完備、井戸水の飲用がなくなってきたからではないかと推測されています。
しかし10歳代の方にもピロリ感染者はいます。これは、唾液を介した親子感染と考えられています。乳幼児期の口うつしの食事を与えたりすることが原因で、特に母親からが多いという研究があります。当院でも10歳代の方の除菌治療を数名させていただきましたが、いずれもお母様がピロリ菌陽性でした。
将来、結婚出産、育児をされる若い女性は是非ピロリ菌の検査、もし感染があれば除菌し、次の世代への感染を予防しましょう。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査方法
検査方法は5通りあります
尿素呼気チェック
ピロリ菌の有無最も精度の高い検査とされております。正確さは97~98%とされています。除菌治療の判定の際にも行います。除菌後4~8週目に行う検査ですが、当院では8週後に行っています。
所要時間は約20分間です。検査結果はその場で説明できます。
迅速ウレアーゼ法
胃カメラ検査時に行う検査法です。胃組織を採取した検体を使用します。
抗体法・抗原法
血液抗体測定、尿中抗体測定、便中抗原測定があります。もっとも安価なためピロリ菌のスクリーニングに用います。
培養法
胃カメラ検査時に行う検査法です。胃生検材料を培養にかけて増殖させ、菌の薬剤感受性検査を調べます。
鏡顕法
胃カメラ検査時に行う検査法です。胃の組織を生検採取し染色して病理医が顕微鏡で感染の診断をおこないます。
当院では上記検査方法の中でも抗体法と尿素呼気チェックを対応しております。日本ヘリコバクター学会認定医の院長が診療にあたります。
ヘリコバクター・ピロリ菌専門外来
保健診療の対象となる方
平成25年2月より保険診療の適応拡大が行われました。
以前は胃カメラ検査で胃十二指腸潰瘍、その他の数疾患のみが適応でしたが、胃カメラで慢性胃炎を認めた方は、全員ピロリ菌の感染検査ができます。その結果ピロリ菌感染が認められた方は保険診療で除菌治療ができます。
当院を受診いただき胃カメラを受けていただければ、適切な感染検査、そして除菌治療を行います。
また他施設の人間ドックなどで胃カメラを受け慢性胃炎の診断をされた方(6か月以内)は、ピロリ菌検査を保険診療で受けられます。その結果感染があれば除菌治療も保険診療です。人間ドックの胃カメラで慢性胃炎の診断(6か月以内)、そしてピロリ菌感染陽性を指摘(採血など)されていれば、その場で除菌治療を開始できます。
また、他の医療機関で一度ピロリ菌の除菌に失敗した方も、6か月以内に胃カメラを受けておられれば保険治療対象者となります。
除菌治療は1回目で除菌失敗した場合、2回目の除菌治療も保健診療となります。
それ以外は自費診療となります。その他細かい条件確認が必要なため、まずお問い合わせください。
自費診療の対象となる方
- 二回までの除菌治療(二次除菌)が失敗され、三回目以降の除菌治療を希望される方
- 健康診断などでピロリ菌感染が指摘され、胃カメラ検査は受けたくない方
※ピロリ菌感染があればすでに胃がんが発生している可能性があります。基本的には胃カメラ検査を強くお勧めしています。 - クラリスロマイシン(クラリス)、サワシリン(ペニシリン系抗生剤)にアレルギーのある方
※以前除菌治療を受けられじんましんや湿疹が出現し、中止した方は薬剤アレルギーの可能性が高く、通常の除菌治療はできない可能性が高いです。お問い合わせください。
除菌治療の流れ
step 1
除菌治療には、抗生剤2種類+タケキャブなど胃酸を抑える薬剤を1週間服用します
step 2.
除菌治療の副作用は、下痢(約13%)、味覚異常(約30%)、肝機能障害(約3%)、じんましん(約5%)などです。
step 3.
除菌治療の成功率は約91%です。(1回目の除菌:一次除菌)
step 4.
当院では除菌治療後2カ月目に尿素呼気テストによる確認検査を行っています
step 5.
二次除菌では抗生剤の1種類をクラリスからメトロニダゾール(商品名:フラジール)に変更して1週間の内服治療を行います。
step 6.
二次除菌の効果判定も除菌後2か月して、尿素呼気試験で行います。二次除菌の成功率は一次除菌、二次除菌をあわせると97-98%です。二次除菌まででほぼ成功しますが、失敗された場合三次除菌、四次除菌も可能です。しかしこれらは自費診療となります。お問い合わせください。