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胃カメラ・胃内視鏡
当院の胃カメラ
初期の食道がん、胃がんの早期発見に非常に有用なNBI(狭帯域光観察)機能、BLI(Blue LASER Imaging)機能、LCI(Linked Color Imaging)機能を搭載した最新型の 胃カメラを導入しています。このような二種類の機能の内視鏡システムを併用するのは、九州大学病院など市内でも数施設の基幹病院のみにしかありません。消化管がん(食道、胃、大腸)内視鏡治療では九州でトップクラスの治療経験に基づいた胃カメラ検査をいたします。
麻酔による苦しくない内視鏡
麻酔による眠っている間に内視鏡
この検査法は少量の麻酔薬を注射し、胃の内視鏡検査を行う検査法です。
患者さんのご年齢、体重、安定剤の服用歴、前回検査時の麻酔投与量などから、麻酔方法を決定します。
ほとんどの患者様は眠っている間、もしくはボーっとしている間に検査を受けることが可能です。
嘔吐反射の強い方、検査に対する不安の強い方にはお勧めしております。
検査終了後は麻酔が覚めるまでベッドで休んでいただいております。
※患者さんによってはこの麻酔が行えない患者さんもいらっしゃいますのでご了承ください。
麻酔による内視鏡のメリットとデメリット
メリット
- 苦痛なく検査が受けられる
- 鼻からの胃内視鏡を無麻酔でやるより苦痛が少ない
デメリット
- 麻酔薬(鎮静剤)の副作用がある場合がある
- 通常の検査よりも検査の所要時間がかかる
- 眠っている間もしくはボーっとしている際に検査をしますので検査中の記憶が無いことがある
- 車の運転や機械の操作、重要な仕事などは検査後不能になります。
胃カメラ・超細経内視鏡
富士フイルム社経鼻経口兼用の最新型細径内視鏡(EG-L580NW7)を使用しています。(直径5.9㎜)従来の細径内視鏡では見える範囲が狭く、また全体に暗かったです。EG-L580NW7は、明るさと140°の視野角は従来の経口内視鏡に匹敵するスペックで、さらにBLI機能が搭載されています。従来の細径内視鏡ではみつけにくかった小さな病変、食道がんの発見に有用です。
従来の内視鏡との比較
従来の経鼻内視鏡の見え方が下の写真です。 下の写真をクリックしていただた時に見える写真が写真が当院で導入している最新型の経鼻内視鏡の写真です。
明るさも非常に明るく、範囲も格段に広く検査することが可能です。
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当院で早期でガンが発見された症例
- 1.初回経鼻内視鏡で発見された時のもの
- 2.発見時の色素内視鏡写真
- 3.胃癌を含む粘膜が内視鏡的に切除された後の状態
- 4.内視鏡切除から2ヶ月後完全に潰瘍瘢痕となり治癒
この方は当院の経鼻内視鏡で見つかった5㎜の早期胃癌の方です。
関連病院で胃カメラ手術(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)をしていただき、完全に切除されました。
1週間の入院で、退院後は潰瘍薬の内服だけで完全に切除部の潰瘍は完全に瘢痕化されました。
このように癌も早期で発見されれば胃カメラ手術で完治できます。
そのためにも是非胃内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。
胃カメラ・経口内視鏡
一方小さな食道がん、胃がん発見のためオリンパス社NBI(狭帯域光観察)機能、富士フイルム社BLI(Blue LASER Imaging)機能を搭載した2機種の拡大観察のできるハイビジョン対応の経口内視鏡も使用いたします。テレビ放送に例えると、従来の内視鏡検査がアナログ放送とすれば当院の内視鏡はハイビジョンデジタル放送にあたり、さらに精密で微小な早期癌の発見に有用です。
また富士フイルム社の最新機種EG-L600ZWは高解像度CMOSセンサーを搭載しています。この2機種ともに導入しているのは福岡市の大学病院を含めた基幹病院でもごくわずかです。
NBI機能とBLI機能を搭載した最新の拡大内視鏡の2機種の胃カメラを使用しております。
当院では早期がんを発見するため、拡大観察の可能なオリンパス社の最新型NBI機能搭載内視鏡と富士フイルム社の最新型BLI機能搭載内視鏡の2機種を使用しています。
この2機種ともに導入しているのは福岡市の大学病院も含めた基幹病院でもごくわずかです。
拡大内視鏡
拡大内視鏡とは、通常倍率(5倍程度)から100倍までの拡大観察ができる内視鏡のことです。
この拡大内視鏡を用いることにより、より詳細な表面構造の観察が可能となり、確実な診断が可能となりました。
通常の内視鏡を用いた検査では、病変から組織を一部採取して、病理検査で良性か悪性かの診断が必要でした。そのため、検査から診断までに1~2週間の時間が必要でした。
しかし、拡大内視鏡を用いると検査時にその場で組織検査することなく確実な診断が可能となります。
NBIとBLI
NBI、BLIとは内視鏡検査の際、特殊な光を用いてがん細胞を光学的な色調の変化で判別できるようになった機能です。NBIはオリンパス社、BLIは富士フイルム社の開発した機能です。ほぼ同等の機能と考えられています。
早期がんではまず粘膜表面の毛細血管が増える、拡張するといった毛細血管の変化が表れるので、通常の検査ではまだわかりにくいような病変もNBI、BLIにより発見しやすくなりました。
NBI、BLIへの切り替えは通常の内視鏡検査を行いながらボタン操作一つのみで出来るので、通常通りの検査をしている感覚で精密検査が可能です。
これまでは病変をはっきりさせるため色素をまいて内視鏡観察する色素散布による精密検査が行われていましたが、食道がんの早期発見に役立つ色素検査は、胸 やけなどの刺激症状が出るなどの苦しい検査でしたが、NBI、BLIを利用することにより苦痛なく精密検査することが出来ます。
この拡大内視鏡とNBIを併用することにより、高精密な検査が可能になりました。
下図の写真は通常の検査では気がつくこともできない様な小さな初期のがん細胞を拡大内視鏡とNBIを使うことにより発見した症例です。
初期症状で『がん』を発見できればすぐに対処できますので、内視鏡検査をお考えならNBI、BLIを導入している当院にお任せ下さい。
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下の動画はNBIがどれくらい早期の食道癌を発見しやすいかを表した動画です。
早期の食道癌は、おなかを切らずに胃カメラ手術で完全な治療が可能です。
しかし、早期食道癌は通常の検査では見落とされやすいです。
NBIはそのような早期食道癌の発見に非常に有用です。またBLIも同様に早期発見に有用です。
下の動画はNBIで発見された早期食道癌の方です。
4秒後ぐらいにNBIのスイッチを入れますので一度ご覧になってみてください。
食道癌になりやすい方は、飲酒・喫煙歴のある方です。
通常の人間ドックの胃カメラでは、見落とされやすいので注意が必要です。
「2つのレーザー光」という発想
レーザー照明の概念図(実際の構成とは異なります)
LASEREOシステムのレーザー光源装置は白色光用とBLI用の2つの波長のレーザーを搭載しています。白色光用レーザーは、蛍光体を発光させて白色光照明を得るための励起光として使用します(波長幅は2nm、発振波長の個体差は440~460nmの範囲内(*1))。
BLI用レーザーは血管・表面構造の情報を高コントラストな信号として取得するために使用します(波長幅は2nm、発振波長の個体差は400~420nmの範囲内(*1))。2種類のレーザーの発光強度比を変えることで、白色光観察と狭帯域光観察それぞれに適した光を照射し、画像処理との組合せによって4つの観察タイプを切替えて使用できます。
*1:波長が仕様内であれば、撮影画像に差異がないようシステム調整しています。
BLI(Blue LASER Imaging)画像
短波長狭帯域光観察BLIは、表層血管観察に適した短波長レーザー光を照射して得られる高コントラストな信号に画像処理を行うことによって、血管や表面構造の観察に適した画像を表示するものです。
発光強度で切り替えられる観察タイプ
2種類のレーザーの発光強度比を変えることで、白色光観察と狭帯域光観察それぞれに適した光を照射し、画像処理との組合せによって4つの観察タイプを切替えて使用できます。
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白色光は従来システム(キセノン光源)と同等の色調です。FICEは分光画像処理により微細な色の変化を強調します。
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中遠景までの血管や表面構造を強調し、BLIよりも明るい画像が得られます。
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レーザーによる短波光成分を増やし、粘膜表層の血管や構造の強調に適した画像を生成します。
明るいNBIで使いやすさを改善
この課題解決には、二つの手法で取り組みました。一つは、光源自体の改良です。内視鏡の観察光は、ビデオスコープシステムの光源装置にキセノンランプを内蔵し、グラスファイバーを通してその光を内視鏡の先端に導きます。
今回、病変の観察が白色光からNBIに切り替わると、システムがその変化を検出して、光源装置内のランプを明るくするように改善しました。また、システムのレンズやミラーなどの機械的な精度を上げることで、ランプの光を内視鏡のグラスファイバーに漏れなく集めるようにしています。
もう一つは、フィルター構成の抜本的な見直しです。通常光による観察では、光源の中にRGB(赤緑青)の回転フィルターがあり、そのフィルターを通った赤、緑、青の光がチラチラと順に照射されます。
一方、NBIによる観察では、光はまずNBIフィルターを通り、そこで緑と青に絞り込まれた光が回転フィルターを通過します。しかし、そもそも赤色光がないのですから、R(赤色)のフィルターがかかるときは何も照射されないことになります。
「これはもったいない」と考え、何とか赤色のフィルターがかかるタイミングに青色のフィルターを入れ込み、露光回数を増やせないかと考え続けた技術者があるアイデアを思いつき、今回、EVIS LUCERA ELITE専用の回転フィルターを設けました。
専用フィルターでは、NBIに切り替えた際に赤色のフィルターの代わりに、青色のフィルターをかける仕組みになっております。
このアイデアについて具体的に紹介することができませんが、これによって、今までは回転フィルターが一周する間に2回しか光を照射していなかったのが3回照射できるようになり、従来以上の明るさを実現できたのです。
オリンパス社
http://www.olympus.co.jp/jp/technology/technology/luceraelite/
上記より引用
上記でわかりにくい方は下記をみてください。
- 1.早期食道癌通常光画像
- NBIのスイッチをつけると
- 2.NBI画像
- 3.NBI拡大1(癌の異常血管)
- 4.NBI拡大2(癌の異常血管)
CMOS
富士フイルム社のイメージセンサーは従来のキセノン光源とは異なった、メガピクセルCMOSイメージセンサーを搭載しました。低ノイズ・高解像度によるさらなる高画質化を追求しています。BLI(Blue LASER Imaging)やLCI(Linked Color Imaging)観察時も、より鮮明な画像で微小な病変の観察をサポートします。
料金
健康保険で3割負担の方の場合
初診料、内視鏡検査に必要な薬剤、血液検査として | 2,000円 ~ 3,500円 |
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内視鏡検査(検査のみ) | 約4,000円 |
内視鏡検査(細胞検査を行った場合) | 上記に加えて5,000円従いまして、 6,000円 ~ 12,500円となります。 検査の結果により,お薬を処方させていただく場合もありますので、 15,000円程度ご用意下さい。 |